早期回復を願って

西能病院では、「患者さんにやさしい手術」をスローガンに、年間1,500症例前後の整形外科手術を行っています。麻酔科専門医の全身管理のもと、各領域に精通した整形外科専門医が、看護師、リハビリスタッフ、薬剤師、栄養士、相談員など多職種のサポートを得て、手術前の健康管理から退院後の生活支援までトータルなメディカルマネイジメントを提供いたします。

手術内容としては、開院以来当院の柱である脊椎・脊髄疾患(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、圧迫骨折、すべり症など)の治療を筆頭に、近年は、膝や肩、手指、股関節などの関節疾患において患者さんの負担の少ない内視鏡手術に力を入れており、関節鏡手術専用の手術室を整備。膝や肩などのスポーツ外傷においても、県内随一の症例実績を有しております。また、高齢化社会の到来により、外傷や急性疾患だけでなく、変形性疾患へのニーズも高まっています。生活への意欲をお持ちであれば、80 歳、90歳を超える方でも人工関節を用いた治療により毎日を元気にお過ごしいただけます。

現代の医療技術の進歩は、まさに日進月歩です。痛みや運動障害でお悩みの方は、まずは併設のクリニックを受診のうえお気軽にご相談ください。

じんこうかんせつ・ちかんじゅつ

人工関節置換術

人間の関節は加齢や長年の労働などが原因で、骨や軟骨が変形して痛みが生じ、歩いたり、座ったりという日常生活に支障をきたすことがあります。そうした場合には、変形した関節をチタンやセラミックなどの人工物で造られた関節に置き換え、関節の機能を温存・回復する「人工関節置換術」が有効です。いたんだ関節そのものを取り替えてしまうので、他の治療法と比べて痛みを取る効果が大きいのが特徴です。
従来、人工関節置換術は65~70歳ぐらいの患者さんを対象としていました。一般に人工関節の耐用年数は15~20年とされ、比較的若い年齢で人工関節を入れた場合、後々再手術をして新しい人工関節に入れ替える必要があったからです。しかし、最近は患者さんの価値観やQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が尊重されるようになったことや、手術や麻酔の安全性が向上したことから、対象年齢の幅も広がっています。再手術を前提に50歳代で人工関節を選ばれる方もいらっしゃれば、90歳を超えても意欲的に手術を受ける方もいらっしゃいます。いずれにせよ、治療法を決めるのは患者さんご自身です。人工関節置換術は、事故などの緊急時でない限り、手術を受ける時期をご自分で選ぶことができます。ご家族や医師とよくご相談のうえ、手術を受けられることをお勧めします。

人工関節置換術・過去5年間の実績
統計(年)20132014201520162017
人工膝関節置換術10010099106138
人工股関節置換術3623423641
(件数)

人工関節を用いた治療に関する専門情報サイトです。

健康セミナー30「人工膝関節と人工股関節」市村和徳(PDF)

かんせつきょうしか・しゅじゅつ

関節鏡視下手術

当院では、膝関節、肩関節(腱板修復術、バンカート修復術)、手指(手根管開放術)、股関節の疾患に対して「関節鏡視下手術」を行っています。関節鏡視下手術とは、まず手術をする関節の周囲に6~7mmの皮膚切開を数個作り、この小さな切開口から細いカメラ(内視鏡)や手術器具を関節内に入れて、モニターで内部を目視しながら行う手術のことです。関節鏡を用いる手術では、手術時の切開口が小さくて済むので、術後の回復が早いのが特徴です。体力的にも美容的観点からも患者さんの負担が小さいなどのメリットもあります。

関節鏡視下手術・過去5年間の実績
統計(年)20132014201520162017
膝関節の疾患207138154130173
上肢(肩/肘/手)の疾患173148107155157
下肢(膝以外)の疾患44463
(件数)

ひざ・ぜんじゅうじじんたい・さいけんじゅつ

膝前十字靱帯再建術

前十字靱帯は膝関節の中にある靱帯で、運動するときなどに膝を安定させる役割を担っています。
前十字靱帯の損傷はスポーツ時の外傷(ケガ)によるものが多く、そのまま放置していると、半月板や軟骨などの正常な組織が傷つく場合があります。当院では、関節鏡視下手術としては比較的難度の高い「膝前十字靱帯再建術」(ACL)、「膝後十字靱帯再建術」(PCL)の豊富な症例実績を有しています。

膝前十字靱帯再建術他・過去5年間の実績
統計(年)20132014201520162017
ACL/PCL6934543847
半月板・滑膜の損傷等10173706290
(件数)

BKP (けいひてき・こうわん・きょうせいじゅつ)

BKP(経皮的後弯矯正術)

当院では、骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折に対して、BKP(経皮的後弯矯正術)「Balloon Kyphoplasty (バルーン カイフォプラスティ)」を行っています。
脊椎圧迫骨折の治療は、ギブスやコルセットを装着し、安静にして骨が固まるのを待つ保存療法が基本です。しかし、痛みが続く場合には、外科的療法(手術)を検討します。外科的療法の1つとして、2011年より公的保険の適用となった新しい治療法「BKP」が現在注目されています。
「BKP」は、背中を2ヵ所(5mm)切開し、つぶれた椎体の中にバルーン(風船)を挿入します。バルーンを徐々に膨らませてつぶれた骨を骨折前の形に近づけるとともに、バルーンによって椎体内に作成された空間にセメントを充填します。
この治療法の特徴は、手術時間が短いことに加え、傷も小さく、出血もほとんどないため、患者さんの負担がとても小さいことです。また従来の治療法に比べて回復にかかる時間が大幅に短縮できます。更に早期に痛みの軽減を行うことができ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上も期待できます。

BKP治療の手術の流れ

BKP治療の手術の流れその1BKP治療の手術の流れその2BKP治療の手術の流れその3BKP治療の手術の流れその4
背中から針を刺入し、骨折した椎体への細い経路を作ります。そこへ小さな風船のついた器具を入れます。椎体の中に入れた風船を徐々に膨らませ、つぶれた骨を持ち上げて、できるだけ骨折前の形に戻します。風船を抜くと、椎体内に空間ができます。その空間を満たすように、骨セメントを充填します。手術は約20分程度で終わり、骨セメントは手術中に固まります。
BKP(経皮的後弯矯正術 )・過去5年間の実績
統計(年)20132014201520162017
BKP4442211731
(件数)

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