ロボティックアーム手術支援システム「Mako」
西能病院は、2022年1月に富山県では初となる、ロボティックアームを用いた人工関節手術支援システム「Mako」(読み方:メイコー 以下、Mako)を導入しました。
「Mako」は、高度なナビゲーションシステムとロボティックアーム(医師をサポートする機械の腕)を用いた、人工関節に特化した手術支援システムです。
三次元CTデータをもとに作成した術前計画どおりに手術ができるよう、ロボティックアームが執刀医を支援するものです。
変形性膝関節症や変形性股関節症などで悩む患者さんが、人工関節置換手術後、健康的な生活を送っていただけるよう、最新技術を取り入れ、よりからだへの負担が少なく、安全安心な手術の提供を目指します。
「Mako」のメリット
1. 正確性 Accuracy
患者個別の3次元CTデータをもとに、0.5ミリ、0.5度単位で調整しながら最適な位置と角度で人工関節を設置する事が可能となります。コンピューター制御されたロボティックアームは治療計画外の範囲にさしかかると自動的にストップし、治療計画通りの正確かつ安全な手術を可能にします。
人工関節の設置精度の向上が期待でき、さらに人工股関節全置換術では術後の脱臼率の低減、人工膝関節全置換術では疼痛の低減および早期リハビリ開始などのメリットが期待できると報告されています。
2. 安全性 Safety
ロボティックアームを用いて操作範囲を制御することで、正確な骨切除(骨温存)や靱帯および血管などの関節周辺組織の保護(低侵襲)が可能となります。
物理的制御を行うことで、神経や血管の損傷などの合併症を防ぎます。
3. 先進性 Advanced
「Mako」のナビゲーションは人工関節手術における新しい手法です。
従来の手術ナビゲーションの技術をさらに進化させ、術中の手術器機の位置を表示しながら計画通りの正確な位置へ誘導します。
画像提供:日本ストライカー株式会社
人工股関節全置換および人工膝関節全置換の手術を保険診療で行えます。
「Mako」による人工関節置換術説明動画
「Mako」による人工関節置換術における手術の流れや方法を説明した動画です。