料理リハビリへの取り組み
料理リハビリとは
高齢者のリハビリはQOL(Quality Of Life=生活の質)の向上、いきがいの獲得、ADL(Activities of Daily Living=日常生活動作)の維持・回復が目的といわれています。
当苑でも個々に週2~3回の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による機能訓練を実施、その他にケアプランに基づいて看護・介護スタッフによる生活リハビリも実施しています。
しかし、参加を拒まれ生活不活発となる入所者も少なくありません。
これらを解決するため、個々の生活歴に着目し、料理作業を主体とした生活リハビリに取り組みました。
料理リハビリの内容・工夫点
- 対象は生活不活発な状態にある入所者
- 月1回、10~12時までの2時間実施
- 担当職員の構成は看護師、介護士、作業療法士、管理栄養士それぞれ1名
- メニューは簡単な家庭料理をテーマにして入所者が話し合って決められます
- 障害の程度に合わせ遂行可能な2種類の作業を準備します
- 家族介護教室の調理設備を使用し、身長に合った作業台の準備など環境を整えます
ある日の料理リハビリの様子
「今日はみそ味のすいとん汁を作りましょう!」
1.大根、人参などの野菜をいちょう切りにします
2.小麦粉をこねてすいとんを作り、野菜と一緒に煮込みます。
3.出来上がったらみんなで食卓を囲みおいしくいただきます。
安全と衛生について
料理リハビリには、看護師、介護士、管理栄養士が付き添い、ケガや火傷、食品の衛生について、注意しています