平成28年9月2日~3日、第24回腰痛学会にて西能医師が「BIA法を用いた腰椎疾患に対する手術治療とリハビリ治療の体脂肪・筋量への影響の検討」と題し、ポスター発表しました。
下記、ポスターと報告記です。
「第24回日本腰痛学会に参加して」
平成28年9月2、3日に甲府(山梨大学整形外科主催)で開催されました第24回日本腰痛学会に、信清正典先生、青木雅人先生とともに参加発表してまいりました。
信清先生は『全身の筋肉量と腰椎パラメーターの比較検討』をサルコペニア関連主題で口演、また青木先生は『JOABPEQを用いた腰椎後方椎体固定術後の腰痛に関与する因子の検討』を口演発表されました。どちらも多くの質問をいただき活発な討論がなされました。私は『BIA法を用いた腰椎疾患に対する手術治療とリハビリ治療の体脂肪・筋量への影響の検討』と題しポスター発表しました。運動器疾患に関連する『ロコモティブシンドローム』の原因として『サルコペニア(筋減少症)』が昨今注目を集めており、簡便に四肢・体幹の筋量を測定できるBIA法体組成計を用い、手術前後、またリハビリでの3か月間レジスタンストレーニング前後の筋量・脂肪量の変化を検討しました。結果はレジスタンストレーニングにより筋量は上昇し、一方で手術治療は筋量低下をもたらすことが分かり、結論として術前(3か月前)からのレジスタンストレーニンングは術後回復に非常に重要である可能性が示されました。
また本発表は学会優秀ポスター賞の栄誉を賜りました。研究をすすめるにあたりデータ収集に尽力いただいた西能クリニック外来・リハビリテーション科、また西能病院スタッフ、ご指導いただいた信清先生、青木先生をはじめ医局各位、アイデアや知識をいただいた千葉大学整形外科大鳥精司先生はじめロコモペインリサーチグループ、そして五省会職員皆さんに心から感謝申し上げます。
本研究は走り始めたばかりです。さらなる長期・治療介入データを求め五省会として永続的な研究をすすめましょう!職員各位の益々のご協力ご指導を宜しくお願い致します。
西能病院 リハビリテーション部長 西能健