新年のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。
ご関係の皆さまには、昨年中も大変お世話になりました。皆さまに「元気」をお届けできるように、役職員一同心を揃えて職務に従事してまいります。本年もご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
年頭に際し、当会広報誌『ようそろ』新年号より、西能理事長の巻頭言を以下に掲載し、皆さまへのご挨拶に代えさせていただきます。
カンターレ!TOYAMA
今宵Jリーグが誕生するというヴェルディVSマリノスの開幕戦、今はもう解体された旧国立競技場の警備アルバイトとして立ち会った。溯ること三十年余の話になる。
地域密着型のスポーツ・ビジネス&カルチャーを全国各地に立ち上げる、という創設以来の「J」の理念。誰もが半信半疑だったし、この国にサッカーなんて根付かない、というのが良識ある大人たちの見解だったように思う。
富山にUターンして仕事を始めた翌2007年、プロのサッカー・クラブとしてカターレ富山が誕生した。若いチームはやがてJ2に昇格、当院ドクターがメディカル・スタッフに参画し、五省会もスポンサーとなって応援したが、成績は振るわず、2015年にJ3へ降格した。
それから10年。7人の監督と300人を超える選手が入れ替わり立ち替わり富山のピッチを走り続け、ついにチャンスが訪れる。厳しく困難なプレーオフをかいくぐり、カターレは不死鳥のごとくJ2復帰を決めた。いつもはカターレのことなど話題にすることのない友人たちと、大人しいはずの県民性をかなぐり捨てて、快哉を叫んだ。
父に似たのか、休日はごろりんと怠惰に過ごすのが常であるのに、人が激情を迸らせるスポーツ観戦には目がない。おおよそスポーツや競技と言われるものなら、なんでもござれで退屈する試しがないし、週末に時間をやり繰りしてカターレの応援に出かけることも、そういう我が身の性分に過ぎないと思ってきた。だが、このたびの昇格を賭けたプレーオフを観戦しながら、ひとつ気がついた。
自分の暮らす町の、地元のチーム。それをともに暮らす人々と一緒に、一喜一憂応援するのは、実はこれが初めての経験なのだと。そしてそれは何とも楽しく、幸せなことなのだと。私はここに至って、ようやく素直に、本心からサポーターの末席に座れたような気がしている。
バモス! カターレ!
ともに行こう! 歌おう! カンターレ!TOYAMA
謹賀新年 あけましておめでとうございます。
2025年、J2のステージへと勇躍するカターレ富山の健闘を願うとともに、皆様にとっても素晴らしい一年となりますよう心よりご祈念いたします。
本年も五省会をどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和7年 元旦
医療法人財団五省会
理事長 西能 淳