2023.01.01

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。

ご関係の皆さまには、昨年中も大変お世話になりました。ウィズ・コロナの日々もとうとう4年目に入り、医療介護の現場としては引き続きその対策が難しい課題となっておりますが、皆さまの安全を最優先に、またそうした日々の中でも皆さまに「元気」をお届けできるように、役職員一同心を揃えて職務に従事してまいります。本年も変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

年頭に際し、当会広報誌『ようそろ』新年号より、西能理事長の巻頭言を以下に掲載し、皆さまへのご挨拶に代えさせていただきます。

 


 

「元気ですかー!」

令和も・・・ん、もう5年目か!?と指折り数えて迎えるコロナ禍のお正月もとうとう4周目。溌溂としたノーマスクの日々は記憶の底に遠のき、吐息に曇るメガネを上げ下げしながら、来し方行く末に思いを馳せてみる。
 年頭のご挨拶を兼ねた巻頭言は、例年小職が担当することになっているが、なんということ、ネタがさっぱり浮かばない。それというのも近頃は心が動かされる機会が少ないからだと、何でもコロナのせいにしたくなる。
 みなさまのお力添えあって、五省会は昨年創立60周年を迎えた。秋口にはまんまとコロナ禍の間隙を突いて、祝賀会も開催できた。してみると、思っていた以上に、こういうの久々ですね、やっぱり楽しいですね、と言った声が方々から寄せられ、心が沸き立つのを実感した。
 お酒そのものには好き好きがあってよいが、こうしたいつもと異なるインフォーマルなコミュニケーションの場は、人の心を和らげたり、活性化したりしてくれる。
 とある研修で、成長し続ける組織の第一条件は、個々のスキルでも精緻なシステムでもなく、実はその集団を支える「ノリ」であると聴かされた。ノリでは軽すぎるとすれば、組織の文化や土壌と言い換えてもよい。そうしたカタチとしてとらえがたいところにこそ、その組織の力の源があるのだと言われて腑に落ちる思いがした。
 祝賀会のご挨拶では、故アントニオ猪木さんの名文句を拝借しつつ、ここから先の五省会は「元気を発信する」集団になろうと呼び掛けた。空元気や愛想を振りまこうというのではない。わたしたち一人ひとりの仕事を通し、患者さんや地域の方々、共に働く仲間や関係先に対して、いつも「元気」をお届けできる組織でありたいと願う。こんな時代にこそ、一人ひとりが「元気」であること、それを持ち寄って共振させることが大きな力を生む。

 謹賀新年 あけましておめでとうございます。
 卯年の2023年、皆様にとって飛び跳ねる兎の如く心弾む一年となりますようご祈念いたしますとともに、本年も五省会をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和5年 元旦

医療法人財団五省会
理事長 西能 淳